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北アルプス槍ヶ岳開山 僧侶たたえる登山 松本駅から出発

北アルプス槍ヶ岳開山 僧侶たたえる登山 松本駅から出発

 北アルプス槍ケ岳(3180メートル)を開山した浄土宗の僧侶、播隆上人(1786~1840年)の功績をたたえる「追慕登山」が6日、3泊4日の日程で始まった。県内外から25~80歳の男女15人が参加。登山を前に、松本市のJR松本駅お城口にある播隆上人像の前で安全を祈願した。

 主に松本地域の住職らでつくる奉賛会が主催し31回目。初日は上高地にある慰霊碑で遭難者を悼んだ後、槍沢ロッヂで第46回播隆祭の前夜祭を開催。7日に槍ケ岳山荘で開く本祭に参加する。道中、山岳遭難による死者が出た場所で冥福を祈りながら進む。

 同会代表で玄向寺(松本市大村)副住職の荻須真尚さん(48)は、安全登山を第一に掲げつつ「2028年の開山200年に向けて機運を高めたい」とした。追慕登山への参加は5回目となる塩尻市広丘吉田の上條敏雄さん(73)は「開山ありがとう―という思いで登りたい」と話した。(2024年9月6日配信)