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ARゴーグルで防災訓練 水位70センチを小学生が〝体験〟

ARゴーグルで防災訓練 水位70センチを小学生が〝体験〟

 長野市七二会小学校で5日、拡張現実(AR)を使った防災授業があり、全校児童25人が浸水時の避難行動を学んだ。県が防災訓練用に無料貸し出しを始めたばかりのゴーグル型端末を活用。視界に映る水害時の浸水イメージに驚きながら、災害時の迅速な行動の大切さを体感した。

 ゴーグル型端末に映る濁った水の水位は約70センチ。児童たちは手にした傘を左右に動かしながら、目標のコーンを探した。「見えない」「怖い」と体をかがませて慎重に足を進め、傘の先がコーンに触れると安心した様子だった。5年の福岡梓さん(11)は「足元も手元も、全く見えなかった。水に漬かる前に早めに避難したい」と話した。

 県によるAR体験機器の貸し出しには、既に10団体から申し込みがあるという。県危機管理防災課の伊藤千香里さん(34)は「防災授業に取り入れることで、子どもの時期から防災意識を高めるきっかけにしてほしい」としている。(2024年9月5日)