移住したくなったら

カレンダーでネパールを支援 1000円程度の寄付で1部配布 駒ヶ根市の市民団体

カレンダーでネパールを支援 1000円程度の寄付で1部配布 駒ヶ根市の市民団体

 ネパール支援に取り組む駒ケ根市の市民団体「トカルパのひかり」が、同国トカルパ村や周辺地域の身体障害者らが色を塗った来年のカレンダーを配っている。同団体が現地のNGOと連携して毎年作っており、募金千円程度を目安に1部配布。集まったお金で生活を支える取り組みだ。

 カレンダーは手すきの紙を使い、表紙を入れて7枚つづり。1枚に2カ月分の暦が載っており、日本の日曜祝日も赤丸で示した。ネパールの画家が魚市場や料理する女性、象の姿などを描き、身体障害者らが鮮やかに色を塗った。

 同団体は、現地の女性の地位向上を図る識字教育や職業訓練、就学支援などをしてきた。住民たちと関わる中で、障害者への経済的支援が行き届いていないことを把握。困窮する家庭が多く、カレンダーへの色塗りが生活の支えになっているだけでなく、やりがいも感じているという。

 色塗りをしているのは30~60代の19人。カレンダーには県内各地にファンがいる。代表者の窪田雅則さん(71)は「交流を深めてきた活動を、今後も続けていきたい。地域の方にぜひ応援してほしい」としている。200部用意したが残りはわずか。問い合わせは駒ケ根ロータリークラブへ。(2024年11月7日配信)