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ソウルフード“ビタミンちくわ”入りのカレー 大町市の小学生の思いが実現

ソウルフード“ビタミンちくわ”入りのカレー 大町市の小学生の思いが実現

 能登半島地震の復興支援のために大町市大町西小学校の4年生が考案したビタミンちくわのレトルトカレーが11日、同市のあめ市で販売された。水産加工のスギヨ(石川県)が商品化し、今回が初披露。4年2組の児童26人が店頭に立ち、少しでも能登の人たちの力になろうと、同社キャラクター「ビタちくワン」の手作りのかぶり物をするなどしてPRに精を出した。

 レトルトカレーは限定50個を650円で販売。午前10時40分ごろに売り始め、15分ほどで品切れとなった。売上金は経費分を引き、能登半島の復興のために寄付する。横川秀さん(10)は「こくがあっておいしい。味を楽しみながら能登について考えるきっかけにしてほしい」と話した。

 レトルトカレーは、被災地復興のために市の「ソウルフード」とも言えるビタちくのカレーを売り出したい―との児童の思いをスギヨがくみ取り、商品化。甘口で、野菜やキノコなども入っており具だくさんだ。同社広報担当の水越優美さんは「子どもたちの能登への思いがこもった良い商品を作れた」と喜んだ。

 児童たちは販売に先立ち、阪神淡路大震災からの復興を願う歌「しあわせ運べるように」を披露し、あめ市の来場者らが耳を傾けた。(2025年2月11日配信)