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紅葉、車いすで満喫 支援や介助付きツアー 阿智

紅葉、車いすで満喫 支援や介助付きツアー 阿智

 阿智村の「阿智☆昼神観光局」は3日、車いす利用者や家族を対象に、移動の支援や介助をしながら同村のスキー場「ヘブンスそのはら」で紅葉を楽しむツアーを開いた。9組13人が、標高約1400メートルにあり赤や黄色に色づいた森を散策した。

 同局はこれまでも介護福祉施設の入所者を対象に同様の催しを開催してきたが、今回は初めて旅行商品として広く参加者を募った。介護士や有志でつくる「南信州おでかけチーム・ウィズ」のメンバーが1、2人ずつ付き添い、ゴンドラの乗車を手伝ったり、けん引器具で車いすを引いたり。酸素ボンベの交換やトイレの介助も行った。

 飯田市の松村ミナ子さん(85)は「久々に旅行に来られて最高」。車いすの夫と参加した同市の酒井八重子さん(76)は「介助をしながらの旅行は大変になってきていた。これなら自分も安心して楽しめる」と話した。同局は今後、サポート料金を設定し、希望の観光地を巡る商品などを提案する方針だ。(2021年11月4日掲載)