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中学校長、「ゆるゆるスポーツ塾」始めたわけ 麻績村

中学校長、「ゆるゆるスポーツ塾」始めたわけ 麻績村

 麻績村筑北中学校が本年度から、生徒や地域住民が自由に参加して体を動かす「ゆるゆるスポーツ塾」を開いている。子どもから大人まで幅広い世代の人が、運動を楽しみながら交流を深めてもらう狙い。月に1回のペースで、学校行事と調整しながら1年間継続していく。

 同中の臼井伸明校長が自身が体を動かす機会がほしいと考え、5月末にスタート。6月下旬に2回目を行い、生徒や教職員、地域の人たち約20人が参加した。体育館でバドミントンや卓球、学校周辺ではランニングとウオーキングを行った。生徒たちは制服姿で体育館に集まり、教職員も加わって1時間ほど和気あいあいとゲームを楽しんだ。

 野球部の3年生、花岡拓海さん(14)は「自分たちのペースでゆるくできるのがいい」。吹奏楽部の3年生、高沢楓香さん(14)も「普段関わらない先生と一緒にできる」と話した。2回目は初めて地域の人も加わった。中学生とウオーキングで汗を流した同村麻の自営業、小松小百合さん(59)は「普段学校に来る機会がないので、中学生と話しながら運動できて楽しかった」と満足そうだった。

 村内に住んでいる臼井校長は周囲にランニングをしている人が多いことに触れ「一緒に走る場をつくることで、小さい子から高齢者まで参加してもらえれば」と話す。今後は囲碁や将棋などスポーツ以外の分野にも広げることも構想している。(2023年7月7日配信)