「太く甘い」アスパラガスの出荷始まる　上田市で箱詰め作業

　春が旬のグリーンアスパラガスの出荷が３日、東信地方で始まった。上田市殿城の農産物流通センターでは等級ごとに分け、箱に詰める作業があった。信州うえだ農協（本所・上田市）によると、３月末からの冷え込みで昨年より２日遅い初出荷だが、太く柔らかく育った。

　東御市の旧東部町地域や上田市、青木村などでハウス栽培した約２００キロが持ち込まれた。職員ら１０人ほどが大きさや太さごとに分けるラインに載せ、等級ごとに束ねて箱に詰めた。

　県内を中心に出荷し、今月下旬からは露地ものを首都圏に届ける。今年、同農協管内では昨年の約５９トンに近い平年並みの出荷量を見込む。

　小松俊明営農部長（５７）は初物は太く甘いとし「お薦めの調理法は焼きアスパラ。本来の甘さや柔らかい食感を楽しんでほしい」とアピールした。最盛期は５月上旬で、出荷は９月２０日ごろまで続く。（2025年4月3日配信）