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身近な物質がトイレ臭を消す仕組みは? 青木村の中学生が実験

身近な物質がトイレ臭を消す仕組みは? 青木村の中学生が実験

 青木村青木中学校3年生7人が5日、身近な物質がトイレの臭いを消す効果があるか同校で研究した。産学技術を活用した探究的な学びの一環で、気体検知管測定器などの教材も扱う光明理化学工業(川崎市)が協力。検知管を使ってデータを取る実験を繰り返し、水に溶けやすいアンモニアの性質などを学んだ。

 トイレが臭うのは、尿素が細菌で分解されアンモニアが発生するため。実験では消臭効果があると考えたコーヒーの出し殻、活性炭、酸化チタン、銅粉、クエン酸粉末、クエン酸の液体を用意。6種類をそれぞれ、アンモニア水の入った小皿と一緒に密封容器に入れ、時間がたつにつれて、中のアンモニア濃度がどう変化するか、気体検知管測定器で測った。

 クエン酸について粉末の方が液体よりもアンモニアを吸収する―と予測したリーダー斎藤虎鷹(とらたか)さん(14)は外れて驚いたが「授業の実験なら1時間で切り上げるところを、データがそろうまで調べられ新鮮」と振り返った。理科を担当する穂刈英幸さん(68)は「課題を設定し、試行錯誤しながら解決する力を養ってもらうのが狙い」と話した。(2025年8月5日配信)