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小学生がラジオのトークに挑戦 上田市のコミュニティーFM開局目指す有志

小学生がラジオのトークに挑戦 上田市のコミュニティーFM開局目指す有志

 上田市で初のコミュニティーFM開局を目指す有志らの「うえだFM開局準備室」が27日、小学生を対象にしたラジオ放送の体験講座を市内で開いた。ラジオになじみが薄い子どもたちに、ラジオの魅力や話す楽しさを知ってもらおうと初めて企画。同市などの小学生10人が参加し、準備室メンバーらから人に伝わる話し方などを教わった後、トークテーマを決めて番組収録に挑戦した。

 準備室は、電波法に基づいた免許を必要としないミニFM(88・8メガヘルツ)で4月から実験的に放送を開始。聴けるのは建物内と周辺のみで、この日は子どもたちの番組を放送した。

 子どもたちは、抑揚を付けて話す、相づちを打つなどの助言を受けた後、2班に分かれて「好きなアニメ」「将来の夢」といったテーマで自由にトーク。緊張した表情を浮かべつつも番組を進行した。上田市南小5年の成沢咲八さん(11)は「初めての経験だったけど、人に向けて話す楽しさを感じた」と笑顔で話した。

 準備室は現在、毎週水曜午後7時から番組を放送。ユーチューブチャンネル「うえだFM開局準備室」で、過去の放送も視聴できるようにしている。来年1月からは2カ月に1回のペースでキッズラジオを放送する予定で、メンバーの橋爪明日香さん(43)=東御市=は「自分の言葉で気持ちを発信する機会をつくっていきたい」と話した。(2025年9月28日配信)