
2026.03.24
展示品は母が探した「一番良い顔のひな人形」 富士見町歴史民俗資料館
富士見町歴史民俗資料館が、3月3日の「桃の節句」に合わせて段飾りを展示している。職員の竹折晴美さん(66)の母親が「嫁入り道具」として贈ってくれた8段飾りで、人形や道具の一つ一つに見られる職人技や、子どもの健やかな成長を願う桃の節句の華やかさに触れてほしい-との思いを込めている。
竹折さんによると、母親は手仕事が大好きで「お店を回り、一番良い顔のひな人形を探してくれた」。小野小町ら三歌人や、蒔絵(まきえ)があしらわれた御所車や小道具が並び、豪華さが目を引く。
同館では住民らがかつて使った農耕具などの道具を常設展示している。「物には人々の工夫や愛着が詰まっており、ここは技と物を大切にする心を伝える場。そんな場だからこそ(段飾りを)飾りたかった」と竹折さん。段飾りは2021年に展示を始め、歴史や飾りに込められた願いなどを来館者に伝えている。
段飾りは3月下旬まで展示する予定。竹折さんは「女性がにぎやかに集まり、楽しんで飾る姿が思い浮かぶ。忙しい日々の中で、特別な日を祝う文化を楽しんでほしい」と話している。(2026年2月25日配信)

