「ホントにやるの?」から熱狂へ。長野オリンピックを振り返る座談会
長野オリンピックから23年。熱狂の裏側を新聞と座談会で振り返ります。
2021.09.01
こんにちは、長野市の信濃毎日新聞の村澤です。
突然ですが、長野市の信州新町という場所では、意外な料理がソウルフードとして根付いています。いったい何だか、わかりますか?
それは……ジンギスカン!
羊肉といったら、北海道を想像しがちですよね。しかし、信州新町も負けていません。「ジンギスカン街道」と呼ばれる通りがあり、国道沿いに何軒もお店が立ち並んでいるのです。家族や仕事仲間とよく訪れ、ワイワイガヤガヤと食べているんです。
さらに、信州新町生まれの「幻の羊」を使った料理を提供しているお店もあるらしい……
そんな噂を聞きつけて、一昨年にオープンした「86NOTTE」(バルノッテ)を訪れてみました。
古澤さんに教えてもらった情報をもとに、国道を外れ山道を上がっていくと、峯村さんが働く「信州新町めん羊繁殖センター」に到着。建物のなかには、幻の羊「サフォーク」がずらり。「メェ、メェ」という鳴き声が響き渡っています。
国内で流通する羊肉の99%以上はオーストラリア産などの輸入品。国産の羊肉は、それだけで貴重なものなのです。
信州新町の町おこしとして始まった国産の羊飼育を、親子2代に渡って続けてきた峯村さん。地元の畑で取れたリンゴを餌にした飼育や、全国から注文があったセーターづくりなど、峯村さんの丁寧な仕事ぶりを体感する取材でした。
「サフォークは信州新町の伝統。サフォークに関わる人を増やしたい」。優しい眼差しの峯村さんが力強く語った言葉が一番印象に残りました。