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野生鹿の角でキーホルダー 地域資源を有効に 箕輪町で催し

野生鹿の角でキーホルダー 地域資源を有効に 箕輪町で催し

 箕輪町の一般社団法人こどものみらい舎は16日、ニホンジカの角でキーホルダーやネックレスを作る催しを町内のJR飯田線木下駅前にある交流拠点「UTパレット」で開いた。有害鳥獣対策で捕獲される鹿を地域資源として活用し、自然に興味を持ってほしい―と高校生が企画。親子連れなど約20人が参加した。

 森や自然に関心がある伊那北高校(伊那市)3年の飯島沙織さん(17)=伊那市=が、知り合いの猟師らから譲り受けた鹿の角を活用。飯島さんは、捕獲された鹿は一部が野生鳥獣肉(ジビエ)として活用されるものの、多くは土に埋めて処分されていることなどを紹介した。参加者は、長さ50センチほどの角をのこぎりで数センチに切り、電動ドリルで開けた穴に赤や黄色のビーズやひもを通して仕上げた。

 参加した同町箕輪中部小学校4年の林優希君(9)は「かっこよくできた。鹿肉がどんな味かも気になる」。飯島さんは「鹿の皮を使った小物作りなども計画していきたい」と話していた。(2023年8月16日配信)