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科学学べるコワーキングスペース、松本市のインターナショナルスクール教頭が開設

科学学べるコワーキングスペース、松本市のインターナショナルスクール教頭が開設

 私立小学校「インターナショナルスクールオブ長野小学部」(松本市五常)で教頭を務める滝沢輝佳さん(49)が20日、同校の隣にコワーキングスペース「四賀里山テラス」を開設する。昨年3月に購入した築150年の古民家で、小学生が楽しみながら学ぶ力を身に付けられる教室を計画。松本市五常出身で理科教員の滝沢さんは、古民家を科学教育の拠点として整備し、「科学で地域を盛り上げたい」と意気込みを見せている。

 小中学校の教員だった滝沢さんは、同校が旧五常小学校校舎に移転した2022年4月に同校教員になった。母校隣にあり、敷地面積100平方メートルほどの古民家が空き家となっていることを知り、地域活性化に使いたいと購入した。

 テラスでは4月下旬から毎週土曜、教科を横断的に学んで課題解決力や想像力を身に付ける「STEAM(スティーム)教育」に関連したSTEAM教室を開催する予定だ。参加者が月面で走行できる車や災害対応の住宅などを設計し、導入する3Dプリンターでモデルを制作。児童が自発的に課題を見つけ、解決する方法を学ぶ機会にする。

 他にも22年から市四賀支所や同校で開くロケットの制作教室や、周囲に明かりが少ないことから星空観察会なども計画。また平日は正午~午後5時に開放し、コワーキングスペースとして地域住民や送迎に来る同校保護者らにも使ってもらいたいという。

 子どもたちの理科離れが進み、自由に工作を楽しむ時間が減っていると指摘する滝沢さん。「科学教育に夢や希望が持てるような活動をし、子どもたちの将来を切り開く自信につなげたい」と話す。

 STEAM教室は年36回の予定で、小学生対象。参加費は月4千円(税込み)。また平日のコワーキング利用は1人月千円(同)。問い合わせは滝沢さん(電話080・1206・5692)へ。(2024年4月1日配信)