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飯田市の男性、政治風刺の紙芝居で集めた義援金 石川県へ 

飯田市の男性、政治風刺の紙芝居で集めた義援金 石川県へ 

 政治風刺などの紙芝居を自作して地域で上演している清水豊さん(74)=飯田市毛賀=が7日、紙芝居の観客から募るなどして集めた能登半島地震被災地への義援金計4万円を、飯田市社会福祉協議会に託した。世界各地で続く戦争に心を痛めているという清水さんは「戦争で壊された街と地震の被災地が重なる。行動を起こすことが、被災地について考えるきっかけになる」と話している。

 清水さんは1月下旬から2月初めに、趣味の水彩画や書を並べた個展を市内で開催。現政権による改憲への危惧や、裏金問題を背景とする政治不信などを題材にした紙芝居も展示、上演した。義援金は、紙芝居鑑賞に訪れた客の募金と、作品販売の収益を充てたといい、市社協は今後、石川県共同募金会に送る。

 清水さんは10年ほど前、仲間と一緒に自転車で能登半島一周。被災地には思い入れがある。「今も仮設住宅で暮らす被災者がいる。風化させたくない」と話している。(2025年2月10日配信)