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佐久の地酒「亀の海」特別な一杯 4月発売

佐久の地酒「亀の海」特別な一杯 4月発売

 県内14酒蔵の地酒を定期的に販売する「信州地酒頒布会」を主催している東北信地方の3酒販店が特注した限定酒が完成した。頒布会の中でグランプリに選ばれた酒蔵にタンク1基分の酒を特注しており、今回は土屋酒造店(佐久市)が製造。醸造タンクの日本酒を丸ごと共同で買い取る。果実のような風味が特徴といい、4月26日から3店舗で店頭販売する。

 頒布会は地酒屋宮島(上田市)、酒乃生坂屋(千曲市)、酒舗清水屋(小海町)の3店が運営。信州地酒の魅力を広く伝えるため2010年ごろから始めた。客が気に入った酒を投票する「アワード」も16年に開始。グランプリに選ばれた酒蔵が製造した酒を3社が買い取って販売している。

 土屋酒造店は19年度に行われたアワードで、主要銘柄「亀の海」がグランプリを獲得。限定品は昔ながらの製法「きもと造り」の純米吟醸だ。2月から仕込みを始め、約730リットルを3月上旬に完成させた。

 3店主の打ち合わせで、酒を口に含んだ店主らは「リンゴのようにフルーティー」と評価していた。土屋酒造店の土屋聡社長(44)は「反響が良ければ、同じようなお酒を造っていきたい」と話している。

 店頭販売は4月26日から3酒販店で同時に始まる。1本720ミリリットルで、1980円。問い合わせは土屋酒造店(電話0267・62・0113)へ。(信濃毎日新聞、2021年3月23日)