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上田の街、歩いて楽しむ 古道具や古着販売の催し

上田の街、歩いて楽しむ 古道具や古着販売の催し

 上田市の中心市街地で7日、古道具や古着を販売する催し「261(にーろくいち)」があった=写真。工務店のアトリエなどとして使われている建物「26ビルヂング」を管理する宮嶋絵美子さんが、街歩きを楽しんでほしい―と企画。廃業した銭湯「竹乃湯」や近くの古本店など5カ所を会場に15店舗が出店した。

 「26ビルヂング」は竹乃湯の倉庫として使われていた建物。「風呂」の語呂から宮嶋さんが名付けた。「261」も建物名にちなむ。昨夏に初めて開き、2回目の今回は店舗数を増やした。

 竹乃湯では、レトロな見た目の蛇口が残る元浴室や、番台や大きな鏡がある元脱衣所にアンティークの食器や古着が並んだ。訪れた人は商品を手に取り品定め。家族と来た塩崎みさ希さん(38)=上田市=は「買い物は大型の商業施設に行きがち。(催しは)街を歩く機会になる」と笑顔だった。

 塩尻市で古道具などを販売する徳竹彩菜さん(32)=安曇野市=は「空き家をそのままにせず、イベントをすれば建物の良さも伝わると思う」と話していた。(信濃毎日新聞、2021年3月8日)