移住したくなったら

長野県市長会 阿智村・満蒙開拓平和記念館を視察

長野県市長会 阿智村・満蒙開拓平和記念館を視察

 県市長会は18日、飯田市で総会を開き、阿智村の満蒙(もう)開拓平和記念館を視察した。飯田市の佐藤健市長が一度は訪れてほしいと働きかけた。ロシアによるウクライナ侵攻が続くこともあり、市長たちはじっくりと見学した。

 県市長会が各市を巡回する形で開くのは新型コロナの影響で3年ぶり。視察で市長らは飯田日中友好協会理事長の小林勝人さん(82)=飯田市上郷黒田=の解説に耳を傾けた。佐藤市長は「当時自分が首長だったらどんな行動をとっていたか思いを巡らせ、共有したい」と話した。

 県市長会長の牛越徹・大町市長も、民間人が犠牲になる戦争の実相をウクライナ情勢に重ね、展示に見入った。同館は本年度から、年間一口5万円の協力金で自治体の住民が入館無料になる特典を設けたり、その自治体の開拓団を知る資料を用意したりする「自治体パートナー制度」を募っている。同市もパートナー自治体に向け手続きを進めているとし、牛越市長は「記念館の存在を多くの人に知ってもらいたい」と話した。(2022年8月19日配信)