移住したくなったら

桃の花満開 浅間山とコラボ 小諸

桃の花満開 浅間山とコラボ 小諸

 桃の産地、小諸市三岡(みつおか)地区で桃の花が満開を迎え、鮮やかなピンク色の花が、残雪を頂く浅間山の山麓を彩っている。今年は、暖かな陽気の影響で例年より1週間以上早いという。

 同地区森山では、プルーンの白い花も満開となり、ピンクと白色の花の“競演”も見られる。授粉作業をしていた果樹農家の福井英行さん(65)は「桃とプルーンは収穫期が重なる。今年は高齢の桃農家から手伝いを頼まれているので忙しくなるよ」。

 三岡産の桃は、明治時代に缶詰が海外に輸出されるなど全国に知られたが、近年は宅地化などにより生産量は減少している。1990年の農林業センサスで291戸(計61ヘクタール)あった小諸市内の桃農家は、2015年には89戸(計23ヘクタール)に減った。ただ、市農林課によると、最近は下げ止まりの傾向で「単価が高く、市のふるさと納税の返礼品でも大人気。頑張っている農家は多い」という。(2021年4月24日、信濃毎日新聞)