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親子が捕ったイナゴ 昆虫食商品に 佐久市でイベント

親子が捕ったイナゴ 昆虫食商品に 佐久市でイベント

 信濃毎日新聞社は23日、佐久市産のブランド米「五郎兵衛米」を育てる田んぼでイナゴ捕りのイベントを開いた。環境問題や食料難に対応する昆虫食の可能性を探る「昆虫みらいプロジェクト」の一環。初開催の昨年に続き参加した親子らは、軽井沢町のシェフ太田哲雄さん(42)が生み出す商品の材料にするため、小雨の中、夢中でイナゴを追った。
 コメ生産販売の平安産業(佐久市)が管理する同市甲の減農薬栽培の田んぼに、16人が集まった。黄金色の稲穂が実った田んぼのあぜなどを歩きながら、飛び跳ねるイナゴを素手や網で1匹ずつ捕まえた。上田市神科小5年の三浦大暉君(10)は「コツをつかんできた。たくさんいるからワクワクする」。
 2時間ほどの作業で、3枚の田んぼから約250匹のイナゴが捕れた。11匹捕れたという同校3年の今井優華さん(8)は「ずっと楽しみにしていたから、たくさん捕れてうれしい」と満足げだった。
 捕獲したイナゴは、ふん出しやそば茶で煮て乾燥させるなどの下処理をした後、チョコレートなどの商品に使われて販売される。信濃毎日新聞社は10月10日にも、上田市殿城の「稲倉の棚田」でイナゴ捕りのイベントを開く。定員は埋まっている。(2022年9月24日配信)