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東急グループ社長に「百年絵巻」を贈呈 礎築いた 五島慶太を生んだ青木村

東急グループ社長に「百年絵巻」を贈呈 礎築いた 五島慶太を生んだ青木村

 青木村は20日、村出身の五島慶太(1882~1959年)が創始した東急グループの創立100周年を記念して作った「TOKYU百年絵巻」を東急(東京)に贈呈した。同村田沢の五島慶太未来創造館の特別企画展で展示しているのと同じ物。北村政夫村長が同館で高橋和夫社長に手渡した。
 絵巻は、五島らが同社の前身である目黒蒲田電鉄を創立した1922(大正11)年からの歩みを振り返る「軌跡編」11巻など全21巻。東急の資料を基に作成した。高橋社長は「読みやすく編集されている。じっくり見るのが楽しみ」と話した。今後、都内の本社やグループの百貨店などで展示し、社内外の人に見てもらう予定という。
 北村村長は「絵巻は持ち運びが容易。あらゆる所で見てもらい、歴史を後世に残していきたい」とした。

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 【五島慶太(ごとう・けいた)】青木村の農家で、小林家の次男として生まれた。上田中(現上田高)、旧制松本中(現松本深志高校)を卒業後、青木尋常高等小で代用教員をして学費を稼ぎ、1902(明治35)年に東京高等師範学校に入学。東京帝国大卒後、農商務省を経て鉄道院に。結婚後、妻の縁戚の五島姓を継いだ。目黒蒲田電鉄や東京横浜電鉄の社長を務め、東京急行電鉄をはじめとする東急グループの礎を築いた。(2022年10月21日配信)