移住したくなったら

「モッコ」出番だ 東北・東京で公演 東京五輪・パラ組織委発表

下伊那郡高森町で制作した巨大人形「モッコ」©Tokyo 2020

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は9日、東日本大震災からの復興をテーマにした大会の公式文化プログラムとして下伊那郡高森町で制作した巨大人形「モッコ」の公演を5月に岩手、宮城、福島県で、7月に東京都で行うと発表した。新型コロナウイルス対策としてオンラインによる観客の事前予約を検討。組織委広報部は「観覧方法の詳細は後日発表する」とした。

 モッコは高さ約10メートル。立体デザインを手掛けた人形劇作家の沢則行さん(59)=チェコ在住=の指導で、2019年3月から町内外のボランティア約100人が制作してきた。大会の1年延期を受け組織委は公演を見送っていた。

 公演は、5月15日に岩手県陸前高田市、22日に宮城県岩沼市、29日に福島県南相馬市を巡回。東京公演は7月17日に新宿御苑で。壬生照玄町長は9日、「心を込めてモッコを送り出し、全力で応援したい」とのコメントを発表した。(信濃毎日新聞、2021年3月10日)