移住したくなったら

「牛駅長」登場なるか 長野駅前で御開帳時期に

「牛駅長」登場なるか 長野駅前で御開帳時期に

 長野市の加藤久雄市長は5日の市議会一般質問で、2022年の善光寺御開帳に合わせた観光誘客策の一つとして長野駅前に牛を飼う提案を受け、一定期間だけ「牛駅長」を置けるかどうかなどを検討したいと述べた。20年3月に同様の提案を受けた際は関心を示すにとどまったが、この日は取材に、新型コロナウイルスの影響で続く停滞ムードの打開へ、善光寺と牛との深い縁を生かす「斬新なアイデアだ」と評価した。

 グレート無茶議員(新友会)が「牛に引かれて善光寺参り」の説話にちなんで提案。駅前に牛がいれば話題となり、会員制交流サイト(SNS)などで情報の拡散が「期待できる」と訴えた。

 加藤市長は、人や車の往来が激しい場所に牛を拘束することになるため「動物愛護の観点での疑問など、人によって受け取り方はさまざまと思う」と慎重な考えを示しつつ、「一部期間に限り、牛の駅長など話題を呼ぶような企画が可能かどうか、各方面の皆さんと検討したい」とした。

 市は御開帳に向けた誘客強化策として他に、360度カメラで市内の観光地を撮影したVR(仮想現実)動画をながの観光コンベンションビューロー(長野市)のホームページで順次公開すると説明。地元の名物店主らと交流できるオンラインツアーも企画するとした。(2021年3月6日、信濃毎日新聞)