移住したくなったら

自信作ができた訳は「おいしい水、きれいな空気」 売木のフランス出身男性がソーセージ

自信作ができた訳は「おいしい水、きれいな空気」 売木のフランス出身男性がソーセージ

 昨夏に売木村へ移住したフランス出身の料理人で村地域おこし協力隊員ゴゲ・ファブリスさん(47)が、手作りソーセージを発売した。村内の道の駅やキャンプ場などで販売。「売木のおいしい水、きれいな空気だからできた」とゴゲさん。風味豊かな肉汁があふれる自信作だ。

 ゴゲさんの実家は、ロレーヌ地方にある「オーベルジュ」と呼ばれる宿泊施設付きのレストラン。同地方はドイツに近く、豚肉の加工品に幼い頃から親しんできたという。今回発売したのは、白ワインやハーブで味付けした「シポラタ」や、ピリ辛の「メルゲーズ」など計4種類。いずれも3本入りで1950円(税込み)。購入した村民から「おいしかった」と声を掛けられるのが励みだ。

 ゴゲさんは20年ほど前に来日し、名古屋市でホテルのシェフやレストランの経営を続けた。田舎暮らしに憧れて村に移住。今夏には村内にレストランを開店予定で、空き家を借りて妻の絵美さん(47)と準備を進めている。ゴゲさんは「オープンテラスで村の緑を見ながら料理を味わってほしい」と意気込んでいる。(2021年4月22日、信濃毎日新聞)