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イタリアン風&中華風 2度おいしい オリジナル鹿肉料理

イタリアン風&中華風 2度おいしい オリジナル鹿肉料理

 七味唐辛子販売の八幡屋礒五郎(長野市)と長野県立大、長野市が、市内産の鹿肉を使ったオリジナル料理を共同開発した。同市中央通りなどで開催中の「善光寺表参道イルミネーション」との連携企画で、門前にある同社本店併設の飲食店「横町カフェ」で提供中。幅広い世代に鹿肉を知ってもらい、有効活用しようと、味だけでなく見栄えや栄養素の吸収効率などにもこだわった一皿だ。

 「味変で2度おいしい!鹿肉ボロネーゼチーズごはん」と銘打ち、ご飯の上に、鹿のひき肉のボロネーゼと刻んだしば漬け、チーズを載せてイタリアン風に仕上げた。少し食べてから豆乳ベースの「坦々スープ」をかけると中華風になり、一皿で全く異なる2種類の味を楽しめる。ボロネーゼは赤ワインやローズマリーなどと煮込んで鹿肉の臭みをなくした。一緒に煮込んだ野菜の甘みも感じられる。

 県立大健康発達学部食健康学科の小木曽加奈准教授のゼミ所属学生の提案を受け、同社小売部主任の清水義雄さん(38)がメニューを考案。鹿肉に含まれる豊富な鉄分を効率良く吸収するにはクエン酸と合わせて食べるといい―といった助言から、バルサミコ酢のソースを皿に添え、スープには酢を強めに加えた。

 鹿肉は長野市中条の野生鳥獣解体処理施設「市ジビエ加工センター」から仕入れている。1食1200円(税込み)で。清水さんは「鹿肉をおいしく食べられることを知ってもらい、害獣として駆除するだけでなく、無駄なく命を大切にいただきたい」と話している。

 営業は午前10時~午後5時。今回のメニューは来年2月28日まで。不定休。(2022年12月8日配信)

坦々スープをかける清水さん。「イタリアン風から中華風に味が変わります」