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ひょう害の「えくぼりんご」 すっきり味、クラフトビールに

ひょう害の「えくぼりんご」 すっきり味、クラフトビールに

 8月のひょう害で傷ついた長野市芋井地区のリンゴ「えくぼりんご」を活用したクラフトビールが20日、発売された。飯綱高原の複合施設「森の駅Daizahoushi(ダイザホウシ)」と、同市新田町の醸造所とパブ併設のブルーパブ「長野みなみ風ビール」で、数量限定販売。すっきりとした味わいに仕上がった。

 ひょう害で「えくぼ」のように表面がへこんだシナノスイートを使用。ビール全体の90%以上がリンゴ果汁。リンゴの香りと味がしっかり感じられるという。ラベルはリンゴ農家をイメージする赤、森の駅の緑、長野みなみ風ビールの青で、「未来につながる虹」を表した。

 森の駅の契約農家で被害があった約1トンのうち500キロを用いた。「えくぼりんご」には、おいしく味わって笑顔になってほしい―との願いも込めた。

 森の駅を運営するエターナルストーリー(長野市)専務の村上達哉さん(37)は「飲んで農家さんを思いながら、楽しい時間を過ごしてほしい」。1缶350ミリリットル入りで780円。森の駅で600本を売るほか、長野みなみ風ビールで約200本と、たるから注ぐ約200リットルを用意している。(2023年12月20日配信)