
2025.04.24
「天下第一の桜」開花 伊那市・高遠城址公園 デジタルチケットも導入

「天下第一の桜」として名高い伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園でタカトオコヒガンザクラが咲き始め、市は4日、開花を宣言した。昨年より1日早い開花で、ほぼ平年並み。開花に合わせて「さくら祭り」も同日から始まった。満開は11日ごろ、見頃は10~15日ごろの見通しだ。
4日午後3時ごろ、15輪ほどの花を付けた標本木の前で白鳥孝市長が開花を宣言。白鳥市長は取材に「みんなが心待ちにしていた開花。桜とともに、高遠のそばや石仏なども楽しんでほしい」とPRした。
茅野市から家族5人で訪れた公務員石田亜希子さん(50)は桜の花をスマートフォンで撮影。「まだ咲いている花は少ないけれど可憐(かれん)できれい」。満開が近づいたら再び訪れるという。
祭りの期間は散り終わりまで。今年は入園料を事前にスマートフォンで支払い、画面に表示されるQRコードを提示するだけで入園できる「デジタルチケット」を初めて導入。公園の券売所の混雑解消が狙いで、5日から伊那市のホームページなどで購入できる。
入園料は高校生以上が600円、小中学生が300円。伊那市民は無料。開園は午前8時~午後5時、最盛期は午前6時~午後10時(最終入園は午後9時まで)。8日からはライトアップが始まる。(2025年4月4日配信)