
2025.07.31
今季のアユの成育は? 漁協、上田市の千曲川で試験捕り

アユの友釣りが21日に解禁されるのを前に、上田市の上小漁業協同組合は17日、アユの育ち具合を確かめる試験捕りを同市の千曲川や依田川など6カ所で行った。カワウなどの食害から守るため、鳥が触れると痛みなどを感じる成分を練り込んだプラスチック製「忌避バンド」を設置した千曲川では個体の多さと順調な成育を確認した。
同市の常田新橋周辺から上田橋にかけての千曲川では午前8時ごろから約2時間、6人が投網や友釣りをした。雨による水温低下などで友釣りは狙った釣果がなかったが、投網では1投で体長15~17センチほどの9匹がかかった。
忌避バンドの設置場所付近では、川魚料理店「鯉西」(上田市)社長で同漁協の管理責任者、西沢徳雄さんがつけ場小屋を運営しながら効果を確認してきた。西沢さんはカワウの飛来数について「今年は圧倒的に少ない」と説明。千曲川では稚アユ放流後、毎朝花火で追い払ってきたとし「アユの数も育ちも順調。カワウの食害に苦しんできたが、今年は大いに期待できる」と話した。(2025年6月17日配信)