移住したくなったら

焦らずお会計を 長野市のスーパー、「ゆっくりレジ」導入

焦らずお会計を 長野市のスーパー、「ゆっくりレジ」導入

 長野市新田町のもんぜんぷら座にあるスーパー「TOMATO食品館」が今月、焦らず会計ができる有人の「ゆっくりレジ」を導入した。来店客には地元のお年寄りが多く、店員と会話を楽しみたい人やセルフレジの機械操作が苦手な人らの需要が高いと判断。業界ではセルフレジなどによる効率化が進むが、店員と客の距離が近い同店の特長をさらにアピールする。

 ゆっくりレジの買い物レーンは一つで、分かりやすいよう入り口に張り紙を掲げている。ほかのレーンは、店員がバーコードを読み取り、買い物客が機械で精算する「セミセルフ」を採用している。

 昨秋、来店客100人以上に聞き取りを実施し、従業員の「親切な対応」「話しやすさ」が高い評価を受けていると分かった。長所を伸ばしつつ、セミセルフに抵抗を持つ人への配慮にもなるとみて、他店の事例を参考にしてゆっくりレジの導入を決めた。

 9日に来店した地元女性(75)は買い物での会話がひそかな楽しみといい「人と接する機会が少ない年配にはちょうどいい」。店側は介助が必要な障害者や買い物が不慣れな子どもらの利用も想定。今後は接客面の強化に向け、従業員に認知症サポーター養成講座の受講を推奨する。

 同店は大手スーパーが撤退した跡地で開業。長野商工会議所などの出資でできた「まちづくり長野」が運営する。同社業務推進役の藤沢敦さんは「多様な人にストレスなく買い物を楽しんでほしい」と話している。(2025年12月11日配信)