キャラ柄クッション、ふるさと納税返礼品に　高校生がアイデア

　北部高校（飯綱町）の２年生１５人が本年度の授業で、飯綱町のふるさと納税の返礼品に新しい品を考案した。本年度は町への寄付額が初めて１０億円を超えて好調な一方、返礼品の８割は特産のリンゴで、季節を問わない品の充実が課題だった。関連サイトで公開し、返礼品として選べるようになった。

　返礼品に加わったのは、町のＰＲキャラクター「みつどん」と、生徒が新たにデザインした同校イメージキャラ「ホクリンズ」をあしらった縦横５０センチのクッション。ふるさと納税関連サイト「楽天ふるさと納税」で取り扱っている。来月には、みつどんをあしらった大小２種類あるカッティングボードのセットが加わる。

　２年生は、町のふるさと納税事業の委託を受ける「カンマッセいいづな」の協力を受け、総合的な探究の授業で地域のふるさと納税について学んでいる。４月から学習を進める中で、実現可能性や町らしさを踏まえて考えた。この他、リンゴのドライフルーツとチョコレートを使った菓子も考案。１１月に町内であった催しで用意した分は完売した。

　溝口禎稀(ともき)さん（１７）は「みつどんグッズが少ないと思っていた。これを機にファンが増えてほしい」。ホクリンズは顔がリンゴで同校の制服や体操服を着たキャラで、溝口さんと一緒にデザインした岩渕瑠奈(るな)さん（１６）は「町の良さを知るきっかけになればうれしい」と願っている。(2023年12月22日配信)