2024.11.29
松川村で日本酒飲み比べ 初参加の村内の酒蔵など12蔵
松川村で2日、村産の酒米を使った日本酒などの飲み比べができる「米蔵日本酒祭り」(実行委員会主催)が開かれた。村内で今年から酒造りを始めた甍(いらか)酒蔵を含め、県内の12蔵が自慢の酒を提供。入場引換券を事前に購入していた約450人が三勺(しゃく)升を手に各蔵を巡り、ほろ酔い気分に浸った。
甍酒蔵は村で収穫された良質な酒米と水を使った酒を振る舞った。テントの下には長い列ができ、酒を口にした東京都武蔵野市の自営業青木達郎さん(52)は「きりっとしているのに奥深さがある」。接客に追われた醸造責任者の田中勝巳さん(59)は「最初にしてはまずまずのものができた」と手応えを語った。
かす汁やイカ焼き、熊肉のみそ煮なども振る舞われ、友人や家族と盛り上がるグループも目立った。日本酒祭りは、コメどころを象徴する国登録有形文化財「松川村収蔵庫」のPRを兼ねて2014年に始まり、今回で8回目。(2024年11月6日配信)