2021.10.19
「ヒュッゲ」な空間を 下諏訪にカフェ・手芸教室開業
下諏訪町の地域おこし協力隊員を5月に退任した神奈川県出身の唐戸友里さん(37)が、友人で北海道出身の横山夏希さん(38)と、カフェと手芸教室「カフェとホイスコーレteltis(テルティス)」を同町緑町に開いた。手芸を学ぶデンマークの学校での出会いから始まった2人の夢。住民の力も借りて精密機械工場だった物件を少しずつ改修し、25日から本格営業を始める。
2人が出会ったのは2013年、デンマークの教育機関「フォルケホイスコーレ」。手芸を学びつつ、一日5回ほどもあるお茶とおしゃべりの時間、空間が忘れられない思い出になった。帰国後、唐戸さんは18年から協力隊員を務め、観光振興を担当。移住当初からいずれ店を構えるつもりで物件探しなどを進め、ワーキングホリデーで世界を旅して北海道に戻っていた横山さんに声を掛けた。
住民も加わって塗り直した壁は、カフェ部分は落ち着きのある深い青色、手芸教室は白を基調とした明るい色に。刺しゅうや、洋服や靴下の穴などをカラフルな色糸で縫うダーニングなどの教室を開く計画という。
店名の「テルティス」はテントを意味するデンマーク語から考えた造語。気の置けない人と過ごすくつろぎの時間や空間を意味する言葉「ヒュッゲ」を合言葉に、訪れる人と「新しい発見やきっかけが生まれたり、気持ちが晴れたりするような場所にしていきたい」と2人は話している。(2021年9月22日、信濃毎日新聞)
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