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地区の昔を考えて 「縄文の火祭り」 上田市真田町

地区の昔を考えて 「縄文の火祭り」 上田市真田町

 上田市真田町長(おさ)の石舟地区で27日、地元の小学生が作った土器などを野焼きする「石舟・縄文の火祭り」が開かれた。地元の住民や子どもたちら約30人が集まり、雪が舞う中で古代の楽器や弓矢も体験しながら楽しんだ。

 地元の有志による「石舟歴史の会」が主催。同市長小学校4~6年生の14人でつくる「歴史クラブ」が10月、同会の指導を受け、粘土で土器や土偶、手形を押したものなどを作った。十分に乾燥させ、この日を迎えた。

 焼いている間は音楽を楽しみ、上田市在住のあやこ村長(本名・高野亜矢子)さんが、自然の素材で作られた「ムックリ」や「ささら」といった楽器を演奏。子どもたちは竹をたたいて一緒に音を出した。

 会場ではおでんや焼き芋、甘酒の振る舞いもあった。

 同地区には縄文時代の「雁石(がんせき)遺跡」があり、石舟歴史の会は昨年造った竪穴住居を拠点にイベントを続けている。小田卓資(たくし)副会長(73)は「子どもたちの記憶に残り、この地区の昔を考えるきっかけになればいい」と話した。(2021年11月28日掲載)

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