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諏訪大社御柱祭 上社の御柱用材8本、公開スタート

諏訪大社御柱祭 上社の御柱用材8本、公開スタート

 来春の諏訪大社御柱祭に向け、御小屋山社有林(茅野市)で伐採した8本の上社御柱用材の公開が29日、原村・茅野市境の八ケ岳中央農業実践大学校の仮置き場で始まった。切り口が最大1メートル50センチある大木で、「山出し」出発地点となる近くの「綱置場(つなおきば)」に運ぶ来年3月25日ごろまで見ることができる。

 今月14、18日に伐採され、重機などを使って25~27日に仮置き場まで運んだ。社有林から調達したモミの木による御柱祭は30年ぶり。上社御柱祭安全対策実行委の実行委員長笠原透さん(74)は「御小屋山の立派な太い柱が並んだ。大勢の氏子に見てもらいたい」。曳行(えいこう)部会長の池田政光さん(68)は「若い人にも御小屋山から搬出できることを認識してもらい、伝統をつないでほしい」と話した。

 8本の大木は綱置場に運搬後、V字形の「メドデコ」や曳(ひ)き綱を取り付ける穴を開ける「木作り」をして、4月2日の山出しを迎える。(2021年10月30日掲載)

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