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夜の松本城天守へようこそ 2月に宿泊者限定ツアー

夜の松本城天守へようこそ 2月に宿泊者限定ツアー

 松本市の国宝松本城天守を夜間に観覧するツアーの内覧会が13日開かれた。市内の宿泊施設関係者ら23人が参加。普段は夜間に入れない天守内の暗闇や眼下に広がる市街地の夜景を楽しんだ。

 参加者は電飾で彩った本丸庭園を見学後、市松本城管理課職員の案内で天守の中へ。最上階で電灯を消し、ちょうちんの淡い光が内部を照らし出すと、感嘆の声が上がった。

 市内のホテルで予約業務を担当する百瀬智枝子さん(33)は「昔の人が感じた暗さや寒さを体験できる。昼間では見られない内部の様子や景色も特別感がある」と話した。

 ツアーは冬季の観光誘客を図る狙いで、同市と松本観光コンベンション協会が初めて企画。2月5~27日の土、日曜に観光客向けに行う。市内14の旅館やホテルでプランを販売しているが、新型コロナの影響で売れ行きは鈍いという。

 同協会の担当者は「ツアー参加者の反応を見ながら、冬季の宿泊客増加につながる観光の目玉に育てたい」とコロナ収束後を見据えていた。(2022年1月14日掲載)

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