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2年ぶり 雪の大谷ウォーク 立山黒部アルペンルート開通

2年ぶり 雪の大谷ウォーク 立山黒部アルペンルート開通

 北アルプスを貫いて大町市と富山県を結ぶ立山黒部アルペンルートが15日、冬季閉鎖を終え開通した。見上げる雪の壁が迫る「雪の大谷」では、全線開業50周年記念として除雪が1車線だけだった50年前を一部で再現。雪壁をすり抜けてくるバスに観光客らがカメラを向けた。

 標高2450メートルの室堂で行う雪の大谷ウォークは昨年、新型コロナで中止となり2年ぶり。壁の高さは14メートルと例年よりやや低く、周囲の山並みも雪が解けて岩が露出した場所が多く見られた。

 大町市の扇沢駅では午前7時半始発の電気バスに、バックカントリーのスキーやスノーボード目的の人ら126人が乗車。白馬村のガイド広岡立三さん(44)はツアー客12人を率い、「誰も滑っていない斜面を滑ってきます」。電気バスを運行する関西電力は今季、座席を抗菌・抗ウイルス加工するなど感染防止策を強化した。

 アルペンルートは1971年6月に全線開業した。(2021年4月16日、信濃毎日新聞)

除雪が1車線だけだった50年前を再現した=15日午前11時50分、富山県立山町