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バス停キャラ化、巡回バスの魅力アップ 長和町

バス停キャラ化、巡回バスの魅力アップ 長和町

■女子美術大生が提案し、イベントに

 長和町で5、6日、町営巡回バスの魅力をアピールしようとバス停を擬人化したキャラクターが登場するイベントがあった。女子美術大(東京)が町に提案したプロジェクト「長和町恋路物語」の一環で、町総合文化祭に合わせて試験的に開催。長門町民体育館にパネルも展示し、企画した学生たちも楽しんでいた。

 同大芸術学部アート・デザイン表現学科3年の13人が、町内6路線計100余りのバス停のうち特徴のある13カ所を男性アイドルキャラに擬人化。町外から人を呼び込み、町内の人にも身近なバス停に改めて親しんでもらおうと考案した。

 男女倉(おめぐら)線のバス停「唐沢」など8カ所にQRコードを設置。スマートフォンで読み取ると「唐沢悠陽(はるひ)」らキャラたちの姿や自己紹介、周辺情報を動画で見られるようにした。羽田健一郎町長や町内の障害者支援施設の利用者らをモデルにしたキャラが登場するバス停もあった。

 プロジェクトは授業の一環で5月から取り組んだ。新型コロナウイルスの影響で町に足を運べず、提供資料などを基に制作を進めたという。キャラデザインを担当した鍋島美都妃(みづき)さん(21)は「企画したものが形になって感動した。町の人からも反響をもらえた」とうれしそうに話した。

 バス停「円通寺」でキャラとして登場した町まちづくり政策係主任の原はるかさん(27)は「今回はプレイベントとして開いた。今後、町内外の人に楽しんでもらえるコンテンツになっていけばいい」と期待していた。(2022年11月7日配信)