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さっぱり味の「三岳ずし」 正月の郷土料理づくり 木曽町

さっぱり味の「三岳ずし」 正月の郷土料理づくり 木曽町

 木曽郡木曽町三岳地区に伝わる正月の郷土料理「三岳ずし」を作る講座が27日、町内で開かれ、住民ら21人が新巻きザケ、大根、ニンジンを米麹や酢に漬け込んだ。試食ではさっぱりとした味わいに感心していた。

 講師を務めた三岳地区の農産物加工施設「みたけグルメ工房」代表、西尾礼子さん(83)によると、三岳ずしは魚が手に入りにくい山間部でも長期間食べられる生活の知恵から生まれた。

 参加者は「おいしい」と味見しつつ、漬け込んだ具材に砂糖や酢を加えた。食べ頃を迎える2~3日後は、さっぱりして歯触りが良い。その後は大根が柔らかくなるといった変化も楽しめるという。

 西尾さんは「大人には正月の酒のつまみ。普段はビールが好きだけれど、日本酒にしようかな」と笑顔だった。(2022年12月28日配信)