「鉄道フェア」上田市で開催　しなの鉄道など県内外９社参加

　県内外の鉄道会社などがオリジナルグッズを販売する「鉄道フェア２０２３」が９日、上田市で開かれた。しなの鉄道（上田市）主催で、上田電鉄（同）、長野電鉄（長野市）、アルピコ交通（松本市）を含む県内外の９社が出店。北陸新幹線（長野経由）延伸を控えて軽井沢町と福井県が連携協定を結んだこともあり、同県の私鉄３社が初めて参加した。

　市内の商業施設アリオ上田内の会場には多くのファンが駆けつけ、車両やＰＲキャラクターのキーホルダーやクリアファイルなどを購入した。上田電鉄のキャラ「八木沢まい」をきっかけに鉄道が好きになったという市内の介護福祉士、滝沢健太さん（３１）は「各社のグッズを一度に買えるイベントは魅力的」と満足そうだった。

　福井県の３社は、新幹線延伸による長野県からの観光客増加を期待。２０２４年春に開業する第三セクターのハピラインふくい（福井市）の山本瑞稀(みずき)さん（２５）は「鉄道を利用して県内を巡ってもらいたい」とＰＲした。

　フェアは県内４社のキャラをアピールしていこうと始めて３回目。しなの鉄道の島津貴行さん（３２）は「鉄道に興味を持ってもらうきっかけになればいい」と話した。(2023年１月10日配信)