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戦争の歴史伝える展示ガイド始まる 飯田市平和祈念館  「聞いた体験、伝えたい」

戦争の歴史伝える展示ガイド始まる 飯田市平和祈念館  「聞いた体験、伝えたい」

 飯田市平和祈念館で4月、展示ガイドが始まった。同館は戦争にまつわる住民からの寄贈品や解説パネルなどを展示するが、案内人を望む市民からの声を受けて市教育委員会が元教諭ら3人を雇用。戦時下の地域の姿や住民の思いを地域で継承するため、市教委はガイドも含めた同館の活用を呼びかけている。

 ガイドの一人で元中学校社会科教諭の福島宏章さん(67)は29日、来館者4人を案内した。飯田下伊那地域では戦前、軍事教育に反対する青年会の動きがあったことなどを説明。「自分の頭で考え判断する力が平和につながっていく」と強調した。

 福島さんは、学校の授業では中央の動きを通史として教えるため、地域史や近現代史に多くの時間を当てることが難しかったと振り返る。だが、「近現代史はまさに今の時代に結びついている」。軍の幹部候補生に志願して訓練を受けた父や、国防婦人会で活動した祖母から話を聞いてきた自身の経験を踏まえ、「体験を直接聞いた世代として、少しでも次の人たちに伝えたい」と意気込んでいる。

 ガイド希望者は、5人以上や土日祝日に利用したい場合、5日前までの開庁日に市教委生涯学習・スポーツ課(電話0265・22・4511)へ申し込む。ガイドの在館スケジュールは5月中に市ホームページで公表する。(2023年4月30日配信)