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大学生、ヒツジ5匹の飼育をスタートしたわけ 佐久大学 

大学生、ヒツジ5匹の飼育をスタートしたわけ 佐久大学 

提供元は高校ヤギ班

 佐久大学(佐久市)が、包括連携協定を結ぶ佐久平総合技術高校(同)の畜産部ヤギ班から、5匹のヒツジを受け入れた。相手を思って世話する心を育み、動物との触れ合いで癒やしを与えるアニマルセラピーも学ぼうと、ボランティアの学生が10月14日まで飼育する。信州短期大学時代の2005年から続く取り組みで、今年は前年度の2倍の40人が飼育に名乗りを上げた。

 事前に看護学部、人間福祉学部、信州短期大学部の全学生にアンケートしたところ、これまで飼育に参加した学生以外にも関心のある学生が多いことが分かった。昨年度までは担当教員がゼミなどで声をかけていたが、今年は多くの学生が学ぶ必修科目の授業の機会に、ボランティア募集の情報を周知した。

 5匹はサフォーク種で、名前は「マーブル」「デューイ」「ヒューイ」「セバスチャン」「トム」。ヤギ班の生徒が今月1日に送り届け、初めて学生向けにレクチャー会も実施。性格や飼育方法を伝え、「気性の荒いヒツジにはどう接すればいいか」といった質問も。ヤギ班班長の2年生、加藤そあらさん(17)は「寂しいけど、大切にしてもらえたら」と話した。

 グラウンドで放牧するため、一般の人も触れ合うことができる。学生からの提案で、今年はヒツジが日差しをよけられる「タープ」を設置した。人間福祉学部3年の都築文香(つづきふみか)さん(20)は「ヒツジを通して高校生とも交流できてうれしい。大切に飼育したい」と話した。(2023年7月6日配信)