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南海トラフ巨大地震 被害の新想定 長野県は最大で死者80人・負傷者6300人

南海トラフ巨大地震 被害の新想定 長野県は最大で死者80人・負傷者6300人

 政府の作業部会は31日、南海トラフ巨大地震による新たな被害想定を公表した。長野県内の最大被害は死者数が約80人、負傷者数が約6300人、建物の全壊・焼失棟数が約3100棟と想定。被害想定は2012年にも公表されており、今回の想定はいずれも当時を上回った。

 県内のライフラインなどへの被害はいずれも最大の場合、断水人口は約150万人、道路施設被害は約1300カ所とされ、被災1週間後の避難者数は約4万2千人に上ると想定。停電は約78万軒、下水道が利用困難な人は約150万人に上り、孤立集落は道路の寸断などにより3カ所で発生する可能性があるとした。

 新たに公表された市町村別の最大震度は計12市町村で見直され、下伊那郡天龍村と泰阜村が6弱から6強へ、塩尻市と木曽郡王滝村が5強から6弱へそれぞれ引き上げられた。北安曇郡池田町、松川村、白馬村と東筑摩郡麻績村、生坂村、下高井郡山ノ内町は5強から5弱、同郡野沢温泉村と下水内郡栄村は5弱から4へ引き下げられた。(2025年3月31日配信)