
2025.10.24
「すっぱ辛」ナポリタンを共同開発 信州大農学部80周年記念
マルイチ産商(長野市)は、上伊那地域でスーパーを展開するニシザワ(伊那市)や信州大農学部(南箕輪村)とナポリタン「すっぱ辛ゲッティ」を共同開発し発売した。同学部創立80周年を記念。マルイチ産商が企画しニシザワが製造と販売を手がけた。飯島町に工場がある内堀醸造(岐阜県八百津町)の同町産トウガラシを使った調味料「すっぱ辛の素」を使う条件で、学生からアイデアを募った。
「すっぱ辛の素」の開発は、信大農学部の松島憲一教授(58)がトウガラシの品種選定などに関わった。松島教授によると「すっぱ辛の素」に使う米国原産トウガラシ「チェリーボム」はしっかりした辛みがありながら、うまみや甘みも豊かで、上伊那地域での栽培に向いているという。
昨冬、松島教授の研究室に所属する学生約20人に新商品のアイデアを募ったところ、鶏肉の南蛮漬けやガパオライス、お好み焼きなど九つの案が集まった。これらの案を基にマルイチ産商とニシザワが協議し、ナポリタンを採用。具材にピーマンやウインナーが入った食べ応えのある商品に仕上げた。
松島教授は「辛過ぎず、おいしく食べられる。トマトの風味にトウガラシが加わって深みが増している。多くの人に食べてほしい」とPRしている。
「すっぱ辛ゲッティ」は1個399円(税別)。ニシザワが運営する商業施設「ベルシャイン」とスーパー「食彩館」の11店舗で購入できる。信大農学部で12日に行う80周年記念イベント「ホームカミングデー」にマルイチ産商が出展し、紹介する。(2025年10月10日配信)

