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弦楽器が彩る観光列車の旅 しなの鉄道「ろくもん」7周年

弦楽器が彩る観光列車の旅 しなの鉄道「ろくもん」7周年

 しなの鉄道(上田市)は11日、観光列車「ろくもん」に乗って音楽を楽しむコンサートツアーを開いた。「音旅(おとたび)演出家」として活動するバイオリニスト大迫淳英さんが同乗し、途中駅や車内で演奏。乗客は車窓の景色や特別メニューのコース料理を味わいながら音楽の旅を楽しんだ。

 長野駅(長野市)から軽井沢駅(軽井沢町)まで運行。上田駅(上田市)のホームでは、大迫さんらが制作したろくもんのテーマ曲など2曲を演奏した。大迫さんのファンでろくもんのテーマ曲も好きで聴いていたという首都圏の男性(57)は「こういう場所をイメージした曲だったのか―と思いながら聴くことができて感慨深い。演奏にパワーがあった」と話していた。

 軽井沢駅到着後のコンサートでは、NHK大河ドラマ「真田丸」のメインテーマ曲やエルガーの「愛のあいさつ」などをチェロやピアノの演奏家と共に披露した。

 ろくもんの運行7周年を記念した企画。同社ろくもんセンターの宮本直人所長は「楽しそうな表情が見られた」と手応えを話し、「たくさんの方に支えられ、7年を迎えられた。さらに魅力的なろくもんをつくらなくては」と今後を見据えていた。(2021年7月13日、信濃毎日新聞)

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