移住したくなったら

甘い「幸水」  飯田下伊那でナシ出荷が本格化

甘い「幸水」  飯田下伊那でナシ出荷が本格化

 

 みなみ信州農協(本所・飯田市)は11日、飯田市と松川町の選果場でナシのわせ種「幸水」の出荷を本格的に始めた。ベルトコンベヤーで次々と流れてくるナシを作業員らが手に取り、真剣な表情で一つ一つ大きさや形を確認していた。

 この日は両選果場で2・4トン余を中京、関西圏に出荷。同農協の営農部果実柿課の牧野友宏さん(33)によると「幸水はジューシーで爽やかな甘みが特徴」。今年は雨が少なかった影響で実が小さめだが、糖度はここ5年ほどで一番高いという。今月下旬以降、他の品種の「豊水」や「南水」「二十世紀」も旬を迎える。全品種で約3515トンの出荷を見込んでおり、長雨で不作だった昨年より約12%多く、例年並みという。

 県内で最もナシの生産量が多い飯田下伊那地域だが、生産者が年々減少。同農協では10年ほど前から作業効率が良い栽培法「樹体ジョイント仕立て」の普及に取り組んでおり、7月の説明会には25人の生産者が参加した。(2021年8月13日、信濃毎日新聞)

この記事を書いた人
1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。