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海洋ごみを元から絶つ 「ごみ拾い甲子園」県大会 長野

海洋ごみを元から絶つ 「ごみ拾い甲子園」県大会 長野

 長野市権堂町で4日、制限時間内に拾ったごみの質と量を競う「スポGOMI甲子園2021・長野県大会」が開かれた。第一学院高校長野キャンパス(長野市)と阿南高校(阿南町)から参加した5チーム計15人が小雨の降る中、歩道や道路脇に捨てられたごみを拾った。阿南高校のチームが優勝し全国大会への切符をつかんだ。

 日本財団(東京)が推進する海洋ごみ対策の「海と日本プロジェクト」の県内関係者による実行委員会主催。海洋ごみの多くは、河川を通じ内陸部からもたらされることから、上流部に位置する長野県で問題意識を高める狙いで2019年から開いている。

 この日、3人一組のチームで、1時間の制限時間内に徒歩で移動し、拾ったごみの種類や量に応じた獲得ポイントを競った。参加者は、ポイントの高いたばこの吸い殻やペットボトルなどを丁寧に分別しながらごみ袋に入れた。5チームで計8・4キロを拾った。

 優勝した阿南高校のチームでリーダーを務めた3年の金田菜生(なお)さん(18)は「優勝できるとは思わなかった。敗れた皆さんの思いも胸に全国でも良い結果を出したい」と意気込んだ。全国大会は新型コロナの影響で日程が確定していないものの、都内で年内中の開催が予定されている。(2021年9月4日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。