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刈った稲穂は天日干し 農業小学校の子どもたち 須坂

刈った稲穂は天日干し 農業小学校の子どもたち 須坂

 須坂市豊丘で市内外の小学生が一年を通じて農業体験できる「信州すざか農業小学校豊丘校」の稲刈り体験が20日あった。児童と保護者計約40人が、ボランティアで講師を務める現役の農家らから助言を受けながら、しっかり実った稲を刈り、天日で干すはぜ掛けをした。

 「信州すざか農業小学校豊丘校」は市教育委員会が主催し17年目。もち米の「モチヒカリ」を育て、これまで児童は5~7月に田植えやかかし作り、鳥の食害を防ぐため水田の上に網を張る作業を体験してきた。この日は約900平方メートルの水田に集まり、鎌を使って手作業で稲を刈った。

 講師の農家ははぜ掛けについて、稲の束を均等に二つに分けて棒に掛けることで「バランス良く干せる」と助言。長野市朝陽小1年の新村祐基君(7)は、自分の身長ほどある稲の束を持ち上げ、背伸びして自分の力で掛けた。「重くて大変だけれど、収穫したお米を使って正月にお餅を食べるのが楽しみ」

 今回、収穫した稲は10月の脱穀体験を経て精米し、12月に参加者に配る。(2021年9月21日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。