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実るほど勇ましさ増す御嶽海関 安曇野の田んぼアート

実るほど勇ましさ増す御嶽海関 安曇野の田んぼアート

 「あっ、シラサギが飛んできた」。安曇野市豊科南穂高で開催中の「信州安曇野田んぼアート」の展望台で16日、歓声が上がった。1羽のサギが大相撲御嶽海関の田んぼアートの上を大きく弧を描くように飛び、大銀杏(おおいちょう)にリボンが付いたようにも見えた。

 稲がまだ青い時期から数回訪れている同市の男性は「秋になって勇ましい雰囲気になった。白い鳥が舞うのは験がいい」と話し、夕方のテレビ応援に間に合うようにと笑顔で引き揚げていった。

 実行委員会は、7月に撮影した田んぼアートの写真で絵はがきを作り、来場者に無料配布を始めた。「今は夕暮れになると御嶽海関が黄金色に輝く。ぜひ夏場と比べてみて」と担当者。26日の最終日はちょうど秋場所の千秋楽。好調を維持する御嶽海関の「実りの秋」を期待したい。

 田んぼアートは色が違う稲で描いており、6月19日に公開された。(2021年9月18日、信濃毎日新聞)

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