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「良いことあるかも」 飯田で発見 幻のヘビ、シロマダラ

「良いことあるかも」 飯田で発見 幻のヘビ、シロマダラ

 飯田市千代の自営業須川英樹さん(50)が「幻のヘビ」とも呼ばれる「シロマダラ」を生きたまま捕獲した。県環境保全研究所(長野市)によると、夜行性で日中は倒木や石の下などに隠れて人目に触れる機会は少なく、「死骸ではなく生きた状態で見つかるのはさらに少ない」。須川さんは「何か良いことがあるかも」と喜び、写真を撮った後の20日夕に近くの山に返した。

 須川さんは同日昼ごろ、同市大瀬木の知人から「自宅にヘビがいる」との連絡を受けて駆け付けた。玄関でじっとしているところを牛乳パックで捕らえた。須川さんは「マムシやアオダイショウは見たことはあるがシロマダラは初めて」と話している。

 同研究所によるとシロマダラは日本の固有種。最大で全長60~70センチで、ヘビの中では小型種。灰色の地に黒褐色の横帯が並んだ模様をしている。トカゲ類や小さなヘビなどを食べる。毒はない。県のレッドデータブックは「(絶滅危惧かを)評価するだけの情報が不足している種」に分類している。(2021年9月22日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。