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「まるでフライドポテト」 諏訪湖の「厄介者」ヒシを素揚げに

「まるでフライドポテト」 諏訪湖の「厄介者」ヒシを素揚げに

 諏訪湖をきれいにしようと活動するグループ「Fream(フリーム)」は3日、湖に繁茂する浮葉植物ヒシを刈り取った後、実を素揚げにして調理した。ヒシは景観を損なったり、舟のスクリューに絡まったりし、諏訪湖の「厄介者」としても扱われる。今回は、食材として新たな活用法を探ろうと企画した。

 同グループのメンバーで、下諏訪向陽高校(下諏訪町)2年藤堂光姫(こひめ)さん(17)と、諏訪清陵高(諏訪市)2年三浦悠生(ゆう)さん(17)がヒシの実を1キロほど収穫。とげに注意しながら皮をむき、きつね色になるまで油で揚げた。味や食感は「まるでフライドポテト」(三浦さん)と、出来栄えに満足した様子だった。

 2人は3日、県などでつくる諏訪湖創生ビジョン推進会議がオンラインで開いた「諏訪湖の日フォーラム」で、5月に始めた諏訪湖の清掃活動などとともに素揚げを紹介。藤堂さんは「地元の人がきれいと思える諏訪湖にしたい」と話していた。(2021年10月4日、信濃毎日新聞)

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