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台風19号災害の復興願う「マルシェ」 長野の被災地区で

台風19号災害の復興願う「マルシェ」 長野の被災地区で

 2019年10月の台風19号災害で被災した長野市の長沼、豊野両地区の復興と活性化を願う催し「ながとよマルシェ」が9日、長沼地区のユーパレット赤沼店駐車場で2日間の日程で始まった。被災から2年を前に、防災意識を高めて地域の活性化を図ろうと地元のボランティア団体「チームアッシュ」が主催。防災グッズの展示や地元の子どもたちのダンス発表などがあった。

 防災関連のブースでは、停電時でもカセットこんろで作れて、栄養不足にならない料理を紹介。野菜をふんだんに使った洋風炊き込みご飯などのレシピを詳しく説明した。

 地元の子どもらは、人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の衣装に身を包んでダンスを発表。会場には、チョコバナナや唐揚げなどを販売するキッチンカーが並び、売り上げの10%は長沼、豊野両地区住民自治協議会に寄付する。

 須坂市から娘と訪れた金子友美さん(39)は「買い物を通して、少しでも被災者の役に立てばうれしい」。チームアッシュの宮腰貴洋代表は「被災地の現状を見てもらい、これからも応援してほしい」と話した。(2021年10月10日、信濃毎日新聞)

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1873(明治6)年に創刊した長野県で日刊新聞を発行する企業です。きめ細かい取材網を生かした公正で迅速な報道に努めてきました。紙面づくりや多彩なイベントを通じた読者との双方向性を大切にしながら地域の産業や文化の振興も目指してきました。販売部数は約43万9000部(2020年4月)。県内シェアは70%超。地域に親しまれ、信頼される長野県民の主読紙として、人と時代をつなぐ仕事に取り組んでいます。